休憩中のビジネスマン達

「バーンアウト」 vs 「ボアアウト」

休憩中のビジネスマン達 「バーンアウト(Burnout)」、すなわち「燃え尽き症候群」は良くご存知かと思います。

多くの場合、仕事が過剰なため長時間残業や休日出勤が続いて「仕事中毒」となり、精神的、肉体的な限界を超えてしまって、倒れたり、仕事に対するやる気を失ってしまう状態ですね。

では、「ボアアウト(Boreout)」という症状もあるのはご存じでしょうか?

英語で‘ボア(Bore)’は、「退屈する」、「飽き飽きする」といった意味ですが、文字通り、多くの場合、仕事が暇すぎて退屈し、いらいら感や不満を抱える状態が続いた結果、職務を投げ出したり、異常行動に出る状態です。

私たちは、仕事が過剰な場合にストレスを感じるだけでなく、仕事が過小であってもやはりストレス、心理的な圧迫感を抱くものなんですね。

わたしたちが、活き活きとやりがいを持って働くために大事なことは、

・仕事が有意義と感じられること

・仕事を通じて喜びを感じられること

・自分が成長しているといった手ごたえが感じられる

ことです。

自分の仕事が少ないと、どうしてもこうしたやりがいの素も少なくなってしまいますので、「ボアアウト」になるリスクも高いと言えます。

逆に、仕事が過剰であったとしても、やらされ感が少なく、上記の「有意義感」、「仕事をする喜び」、「成長の手ごたえ」といったやりがいの素があれば、バーンアウトするリスクは低く、むしろ「従業員エンゲージメント」が高い水準で保たれることがあります。(もちろん、最低限の休養は必要ですが)

また、仕事量は過剰でありつつ、同時に仕事内容は退屈であると従業員が感じるようなケースも存在し、このような場合には従業員は早期の離職を決断する可能性が高いでしょう。

企業としては、「バーンアウト」、「ボアアウト」のどちらにせよ、これらは、従業員満足、従業員エンゲージメントが極めて低い状態であり、そのようなリスクをはらむ職場や労働環境に陥らないような組織運営、エンゲージメント施策が求められますね。

バーンアウト、ボアアウトの違いについては下表をご参照ください。

Burnout Boreout

(出所:『ワーク・エンゲージメント入門』(星和書店)

 

執筆:松尾順 Certified Net Promoter Expert

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