Jumping men

従業員は「誇り」を持って働いていますか?

Jumping menあなた自身は、自分の会社や、上司、同僚のすばらしさについて、家族や友人・知人に語ることがありますか?

もしそうだとしたら、あなたは、自分の勤め先に対して大いなる「誇り」を感じているに違いありません。

従業員が自社に対して「誇り」を感じるかどうかは、最も重要な

「エンゲージメントドライバー」(従業員エンゲージメントの強弱を決定する要因)

のひとつです。

「従業員エンゲージメント」とは、従業員が自分の会社で働くことに対して「幸せ」と感じている状態のことです。その背景には、会社に対する愛情きずな=つながり感があり、単に「満足している状態」とは異なります。

労働条件が良かったり給与が高ければ、少なくとも従業員は「満足」を感じるでしょう。(一時的には・・・ですが)

しかし、待遇が良いだけでは、必ずしも自主的に新たな企画を出したり、より効果的、効率的な仕事のやり方を求めて日々創意工夫したり、優れた顧客サービスを提供しようとするとは限りません。

「従業員エンゲージメント」「顧客満足」の最も大きな違いは、

会社の維持・発展のために自主的な活動を積極的に行うかどうか

です。

そして、自主的な行動を引き出す従業員エンゲージメントを高める上で重要なのが、従業員の「誇り」なのです。

実際、Vodafoneでは、eNPS(Employee Net Promoter Score:従業員NPS)を採用するとともに、eNPSを向上させるための要因=エンゲージメントドライバーとして、待遇や評価制度に対する設問とともに、

「あなたは、Vodafoneで働くことに誇りを感じているか」

という設問を従業員調査に含めています。

では、従業員の誇りはどんなことから生まれ、高まるのでしょうか?

これについては様々な説がありますが、私としてはシンプルに以下の2つだと考えています。

★社会に対する貢献度合いが感じられること

単に「収益を上げる」、「株式を上場する」といった、企業レベルでの目的、目標を目指すだけでは誇りは生まれません。

自社の活動を通して、

「社会のどんな人々に対してどんな貢献を果たしているのか」

企業理念やビジョン、ミッションを通じて理解でき、また単なるお題目ではなく、実際にその実現を本気で目指していると感じられれば、その会社で働く意味・価値が生まれ、誇りへとつながります。

★誠実に、真摯に仕事に取り組み、手抜きやごまかし、不正を許さないトップ、上司、先輩、同僚に囲まれていること

私たちは、会社自体に対する誇り以上に、優れたリーダーや先輩、同僚の立ち振る舞いに感銘を受け、そうした人たちと働けることを誇りに思うものです。また、恵まれている、幸せと思うものでしょう。

優れたリーダーや先輩は、自分が目指すべきロールモデルであり、そして、自分自身も後輩たちのロールモデルになりたい。

こう感じることのできる会社こそが「誇りのもてる会社」です。

ということは、従業員エンゲージメントを高める「誇りの持てる会社」であるために最も重要なことは、経営者の優れた見識、品格、人間性、自らを磨き続けようとする意思であることは自明の理かと思います。

参考文献・書籍:

『ディズニーを知ってディズニーを超える個客満足入門』

(鎌田弘著、プレジデント社)

 

執筆:松尾順 Certified Net Promoter Expert

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